たぶん、一回じゃ紹介しきれないのでシリーズ化します。
自分の投資知識(会計分野)の知識・理解不足@。
これは恥ずかしい話ですが、知識・理解不足で損したことはたくさんあります。
例えば、PBRが1倍以下のブック割れ企業に割安だからという理由で投資をする際には、バランスシートを分析が重要になります。
私がした失敗というのは、バランスシートにのっている資産の価値と実際の資産の価値が同じだと思っていたことです。
07ー08年のサブプライムショック&リーマンショックの際には、不動産銘柄のPBRが0.5倍以下になることがかなりありました。
私の判断は、PBRが0.5倍ならきっと将来1倍に近付くから儲かるだろうと。
しかしながら、私の判断は間違い。
なぜなら、PBRはバランスシートの純資産をもとに算出するわけですが、その純資産価値が違っていたからです。
バランスシートの左側、資産の部には在庫である不動産があります。
その価値はバランスシート上では、10億円と書いてあっても、実際には5億円しかなかったのです。
バランスシート上の資産は時価評価が基本ですが、決算は3ヵ月おきなので、最新の決算書に載っている価格と時価が異なっている場合があります。
特に、急激に景気が後退する場面ではその価格差が顕著になります。
よって、バランスシート上の10億円と時価の5億円の差額分だけ、純資産を割引かないと
本当の企業価値は分析できませんでした。
新たな決算書が出るたびに、バランスシート上の不動産の価値も下がり、それに伴い純資産が減っていって最終的に倒産というパターンを何回か経験しました。
(その当時は学習能力がなかったんですw)
マーケットでは、何期か先の不動産価値の下落分を織り込んで株価がついていたので
PBRは相当低めになっていたんですね。